RAFIQについて

RAFIQ の設立は2002 年。RAFIQ では、国際条約「難民条約」の「難民の定義」に当てはまり、かつ日本で支援者がいない関西在住の難民に対して、難民認定までの法的な支援を行い、最も生活が困窮している難民については、さらに生活支援なども行っています。また、日本の難民問題を人びとに周知してもらうための市民啓発運動や、日本政府に対する政策提言を行っています。私たちの活動の目的は、「難民条約」に加盟している日本が、国際社会に対して人道的役割を果たすことと、すべての人に与えられるべき基本的人権が擁護されることにあります。RAFIQ で活動しているのは全員が無給の市民ボランティアです。私たちはここ大阪の「草の根市民運動」の一つとして、日本の難民問題に取り組み続けています。
活動内容

難民認定に向けた支援 ( 法的支援 )
日本は難民をほとんど受け入れていません。その上、申請の手続きはとても大変です。RAFIQ では認定申請手続きのためのアドバイスや書類作成および迫害事実を立証するための資料収集、日本語への翻訳など、多岐に渡る法的サポートを行なっています。
また、弁護士と連携して裁判にも取り組んでいます。さらに入国管理局に収容されている難民とも面会し、支援をしています。

医・食・住の確保 ( 生活支援 )
日本に来た難民の中で、最も困窮している人たちが安心して暮らすために、生活の支援を行なっています。難民の中には、就労が許可されず、健康保険に入れない、身分証明が不充分なために電話や銀行口座の契約ができないなど、基本的な生活すら保障されていない人もいます。RAFIQ では事務所内にシェルターを用意し、日本で生活していくためのサポートをしています。また、無料低額医療機関と連携した医療支援も行なっています。

知ってほしい 日本の難民問題 ( 市民啓発 )
一人でも多くの市民に日本の難民問題を知ってもらう事が、日本に住んでいる難民の保護につながります。難民問題を理解するための講座・学習会・イベントなどの開催や情報発信を行なっています。またマスコミの取材にも協力し、各種メディアに RAFIQ の取り組みが紹介されています。

新しい難民保護法の実現に向けて
現在の「出入国及び難民認定法」には多くの問題があり、難民の人道的な保護にはなっていません。RAFIQ では、なんみんフォーラム(FRJ)の加盟団体などと連携し、調査・資料の作成・意見書・要望書などの提出や協力を行ない、難民が安心してすごせる国を目指しています。
団体概要
団体名 | RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク) |
英語名 | RAFIQ JAPAN |
由来 | RAFIQ(ラフィク)とは、ペルシャ語、アラビア語で「友だち」の意味。 初めて支援したのがアフガニスタン難民で、彼らの母国語(ダリ語:ペルシャ語)から採った。 |
目的 | 「難民と一緒に暮せる街」を目指して様々な活動を行う。 |
所在地 | 〒532-0002 大阪府大阪市淀川区東三国4 丁目9-13 OSAKA なんみんハウス TEL:FAX 06-6335-4440 Mail:rafiqtomodati@yahoo.co.jp |
代表 | 田中 惠子 |
会員数 | 108 名(2022年 8月末現在) |
設立 | 2002 年8 月4 日 |
会則 | |
沿革 | |
受賞歴 | 2019 年1 月 第18 回 大阪弁護士会 人権賞 受賞 |
活動報告 |
RAFIQ設立のおもい(代表:田中惠子)

私が初めて難民に会ったのは、2001 年 12 月に住んでいる高槻市で開催されたアフガニスタンの映画会に参加した時です。そこにアフガニスタンの難民が来ていました。2002 年 4 月にその難民が、隣の茨木市にある「入管センター」に収容されたので面会に行ってほしいと頼まれました。面会に行く度に心も体も衰弱していく様子を見て心を痛めました。「どうして刑務所のようなところに難民が収容されているのだろう」と疑問を持ち、入管の面会室で出会った青年と一緒に、この問題を市民に知らせようと作ったのがRAFIQ です。