当日、250名以上の方が参加され、大変熱気を感じた集会となりました。写真の枚数が殊のほか、多かったことや設備の段取りで手間取り、一部の参加者からもご支援していただき、ありがとうございました。
ごく簡単な報告を―。
● 開会
現在の日本における難民問題と、ビルマ難民が発生した1988年当時を中心にしたビルマの歴史や、在日ビルマ人の民主化活動などをスライドで紹介されました。
● ビルマは多民族国家
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ビルマの曲が流れる中、ビルマの代表的な民族とその衣装を身に着け、ダンスをしながらの紹介がありました。
こういったパフォーマンスさえも、軍政下ではできないことを訴えられました。 |
● ディビッド・マティソンさん講演
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ヒューマンら・ライツ・ウォッチ、ビルマ担当。
ビルマの現状をお話くださり、軍事政権がいかに国民を弾圧しているかを知ることができました。
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参考:ヒューマン・ライツ・ウォッチの年次報告 2007年版
● キンマウンラさん講演
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ビルマ難民。
難民申請しているのに、入管では「認定されないから帰りなさい」と言われつづけた経験をお話くださいました。 |
● 馬島浄圭さん講演
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日本ビルマ問題を考える会代表。
タイ国境のビルマ難民を支援する中で、アウンサン・スーチーさんに会う機会を得られ、その事務所に行くまでの危険を伴うお話がとても印象的でした。 |
● パネルディスカッション
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講師の皆さんと、西日本入管で面会活動を続ける学生さんを交え、質問に答える形のパネルディスカッション。
入管や難民問題など日本政府を変えることができるのは日本人しかできない。政府は難民を受け入れ、それで在日難民は、ビルマ国境の難民を支援していくと明言。 |
● 行動提起
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写真は、西日本入管で面会活動を続けるTRYの学生たちが「面会に行こう」と呼びかけています。
その他に、仮放免基金へのカンパのお願いや、署名活動、集会アピールがなされました。
皆さんと共にこれから行動していきましょう! |
● 会場の様子
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両脇に写真展。カメラはテレビカメラが入っています。このあと、撮影者は入り口付近で立ち見している人を数人空席に誘導する係りになってしまいました。 |
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Photo by Aya & Carlan |
● 感想(抜粋)
- 日本の現状では、日本政府に働きかけられるのは日本人というキンマウンラさんの言葉と、ビルマ難民の人たちが日本政府に働きかけ力をつけらるようなシステムをという言葉が印象的だった。
- すぐにでも行動を起こさなければならないと思いました。貴重な時間を過ごさせていただいてありがとうございます。
- 日本人拉致問題に関して日本政府は、北朝鮮に対して経済制裁を実施している。だったら、日本政府はビルマの軍事政権に対しても、経済制裁をやるべきでしょう。日本では、政府も国民もマスコミも日本人が被害者、ギセイ者にならなければ騒がないのですね。視野が狭いものです。日本政府は日本に逃れてきた難民、亡命者をきちんと保護するべきです。
- 11時過ぎに開場ということだったが、少し過ぎたころに入場したところ、まだまったくの準備中であった。この点はもう少し何とかしてもらいたい。いろいろ宣伝したいのは分かるがチラシの枚数が多すぎる。通訳にスライドが使われたが、一部講演者のかげとなり、読めないところがあった。また、早くスライドがきりかわるため、メモも取りにくい。多くの難民の方が参加、協力していることは感心した
- 日本人として、入管の対応が恥ずかしかった。役人にできないことは在野が声をあげなければと思った。弱い立場の人が苦しむ国は決して美しくない。
- ディビットさんの、日本政策を変えれるのは日本人だけであり、現在難民である人を助けることで、今度はその人々が難民を助けるというサイクルができる、というお話が印象に残りました。
- キンマウンラさんのお話は、本当に心が痛くなりました。幾重の苦しみにおとしめれば気がすむのか、入管の話をきくたびにこんなにひどいことが自分の生活のかたすみでいつも起き続けていること忘れないようにするために実際に出会い、友人になり、何かできていけたらと思います。いい企画をありがとうございます。
そのほか、たくさんの感想を頂きました。ありがとうございました。
ともにこれからもがんばりましょう!
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