2009年世界難民の日・全国リレー トップ画像
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 報告

大阪集会 感想交流会のお知らせ
 今回はたくさんのご参加ありがとうございました。
 来年の世界難民の日には、難民が暮らせていける優しい街になっているように、
当事者も支援者もより一層頑張らないといけないと思います。
皆さんにとってこの集会が難民問題を知るきっかけになればと思います。
この集会は、あと、6月27日大村集会、7月5日東京集会と続きます。
大阪集会から約1ヶ月後に、この集会の感想と難民支援に向けての行動を
確かめ合いたいと思います。ぜひご参加ください。

日時:7月26日(日)17:30~
場所:大阪市北区民センター
  地下鉄堺筋線「扇町」JR環状線「天満」下車すぐ
アクセス

主催:世界難民の日大阪実行委員会


 ・ 趣旨説明 大阪集会のパワーポイント

 ・ 難民制度改革 関西の会 提案

 ・ 配布資料表紙、タイムテーブル

 ・ 行動提起

 ・ 私たちが出会った難民(2009年版)



● 報告

ブースの様子 会場の様子

6月21日、山西福祉記念館で行われた大阪集会では約150人の参加がありました。
会場は昨年に比べるととても小さいのですが、全体を通じて交流が行われたと思います。
開会のあと、RAFIQよりパワーポイントを使い、本集会の主旨説明がなされました。
在日難民の状況や支援の状況などを手短にまとめて報告されました。

劇「それでも私は帰れない」は、役者5名による寸劇ですが、練習時間が全くなかったにもかかわらず、難民申請したアフリカ出身の外国人が、難民不認定となったいきさつと日本が決して普通の人権国家ではないことを訴える、気持ちのこもった劇に仕上がっていました。

入管の職員に難民申請所を要請するシーン
命の危険に迫る真剣な演技
photo by Aya

劇のあと、大阪周辺に在住している難民申請者(難民認定者含む)らが簡単な自己紹介をしました。

休憩後、前UNHCR駐日代表を務められた滝澤三郎氏、参議院議員で「難民・外国人人権問題検討チーム」主査を務めている今野東氏をパネラーに迎え、パネルディスカッションをいたしました。

滝澤氏からは「今、日本の課題、市民の課題は何か」と題し、世界における難民の状況、滝澤氏が会った難民たちのお話から、UNHCR駐日代表時代に法務省との対話をはじめられ、それが今は毎週のように対話ができるようになったこと。タイにいるビルマ難民の第三国定住(再定住)への推進。また、市民の支援の在り方として長野県松本市の就労支援(農業、企業)のお話などをされました。
それを受け、今野氏からは「難民と暮らせる街に―制度・政治を変える」と題して、在日難民とその支援者らが抱える問題をあげられました。先日衆議院を通った新しい外国人管理としての入管法改定や難民事業本部が難民申請者に出している保護費の制限、外国人を取り締まる入管が難民認定業務をしていることが一番の問題であること、第三国定住とともにすでに国内にいる難民についても両輪でなければならないと発言されました。

滝澤三郎氏(左)と今野東氏
世界・日本の難民の現状、
難民支援の在り方、
難民制度について
ディスカッションしていただきました
photo by Aya

質疑応答のあと、難民支援をされている市民団体「西日本入管センターを考える会」のメンバーと、市民の立場で難民制度改革を考えた「難民制度改革を広げる会」のメンバーが発言されました。
「難民制度改革を広げる会」は6月までの約4か月の間に6回の検討会を重ね、地元中心に国会議員事務所などを回り、難民制度改革を訴え続けてこられました。この日、やっと最終版を携え、パネラーお二人にお渡しした形になります。

交流会の様子
パネラーが難民申請者の質問に答えて

その後、交流会はパネラーのお二人も交え、難民、支援者、参加者らがそれぞれの意見を述べ合いました。特に難民からはパネラーのお二人に自分たちのこれからのことをいろいろと聞いているのが印象に残りました。
パネラーのお二人には、こうした在日難民の声を聞くことが今までにあったかどうかわかりませんが、彼らの不安をどう受け止められたでしょうか。

私たちがやることはかなりあります。
生活支援だけでなく、これから難民不認定取り消し処分等を含む裁判等が始まる人もおり、法的な支援が必要になってきます。そして、難民や支援者の念願「難民制度改革」を進めていかなければなりません。

今後もどうぞよろしくご支援、ご協力よろしくお願いします。
(C)



● 感想

  アンケート用紙の感想に書かれたもののほんの一部を紹介します。
  ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
  • 難民の方の問題が知られていないと思います。様々な取組みが必要な人権問題です。自分ができる範囲で地道な取組みを続けたいと思っています。本日はこのような集会を企画開催していただいてありがとうございます。

  • 自分がやっていけることを考えてやっていきたいです。

  • このような集会には自民党(支持者)の人たちにもぜひ参加してほしいので、あまり政党色を前面に出さない方が広がりやすいのでは?

  • 市民社会がかわるために、海外の地域コミュニティーでどのように難民と共生しているか、具体的な話も聞いてみたいです。

  • 難民問題って、法律や行政の問題でももちろんあるけれど、それぞれの個人によりそっていくという活動をベースにされている(と思える)RAFIQの方々にはすごいと思っています。もうちょっとその辺の話が聞きたかった。難民を数でとらえるような滝澤先生の発言はちょっとしんどかったです。

  • パネルディスカッションの時のプロジェクターで映されたものも資料で欲しかった。

  • 実際に難民の方の顔をみて、いろいろとお話を聞くことで、理解が深まり、問題を考えることができました。
    この間、入管に関するメディアの情報が後をたたない中、今回組織のすすめでこの集会に参加させていただき、難民問題について詳しく知ったところです。今後は組織の中で本問題について知らせていきたいと思います。

  • 世界の難民の目を通じて、まずは日本の難民問題がよい方向に行けばいいと思う。

  • 様々な問題がありますが、それが整理されるようで分かりやすかったです。

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難民・移住労働者問題キリスト教連絡会(難キ連)
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