08全国リレー 主催:2008年世界難民の日実行委員会
後援:アムネスティ・インターナショナル日本
協力:日本UNHCR協会
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在日難民の声
在日難民の声を聞き取り、まとめました。
ここに挙げられている難民の声は一部の人の声にすぎませんが、彼らの努力によって、あるいは支援者の身の努力によって解決する問題ではありません。
私たち日本人一人一人が、彼らとどう付き合っていくのかを考え、国政に届けなければなりません。


 難民Aさんの話
ある朝、法務省入国管理局の職員らがAさんの住むアパートを急襲しました。
「送還されたら命がない・・」必死の思いで逃亡を試みたAさんは職員に取り押えられました。
「殺すぞ」といわんばかりに首元にボールペンの先を突き付けられ大声で罵倒されたAさんは、恐怖と絶望の中、泣きながら何度も「I cannot go back I will die」(わたしは帰れない。死んでしまう)と訴えました。

その後、収容所の同房者から、日本に難民認定制度があることをはじめて知らされました。
申請後に受けなければならない難民調査官によるインタビューでは、入管職員の誰もこの制度について教えてくれなかったこと、進んで帰国に同意したのではないことも説明しましたが、それは認められず、帰国に同意したと不認定に。
その後開示された難民調査官作成の記録には、インタビューで説明したことが一切記されていませんでした。
 難民Bさんの話
Bさんは入国直後に難民申請しましたが、いったん放免されていましたが、不認定処分とともに再収容されました。
ベッドも窓もない部屋で固い毛布にくるまって雑魚寝する生活。夜間、土日は施錠されて過ごします。週末は医師も不在になります。金曜日38℃の熱が出て診療を求めましたが、拒否され診察は週明けに持ち越されました。送還(国に帰される)の恐怖と長引く拘禁生活によるストレス性の食道炎、不眠、頭痛、食欲の極度の減退により最後には面会室に一人で来れなくなりました。
1年半後の仮放免時には、頬がこけ、別人のようになっていました。

 難民Cさんの話

Cさんは、収容中、入管の処遇について「私たちを人間として扱え!」とずっと主張してきました。難民であってもなくても、一人の人間として遇されることは当然であるとずっと思っていました。だから、同房の人が入管医のいない金曜日の夜に体調が急変した時でも、彼のかわりに職員に「病院に連れていくよう」訴えていました。

その人が数時間後外部病院に連れられたあと、入管から「職員の言うことを聞かなかった」などとして、独居房に5日入れられてしまいました。
その間に親しくしていた他国籍の難民申請者が「難民不認定が出た」ことを理由に、強制送還させられてしまい、そのことを知ったCさんは、入管に抗議したのです。

「人間として扱え」という気持ちは、処遇のほかのことでも表れており、三度三度の食事に異物が混入され、職員が交換に応じなかった時も、日本語が話せる被収容者を中心に入管側と話し合いに持っていけるよう、同房の人たちと話し合いを何度もし、団結していきました。入管と被収容者たちとの話し合いは、個別にはあっても、集団でというのは今までなかったことです。きっと入管はCさんがいることがネックになっていたのでしょう。彼はその後仮放免になりましたが、直後に難民不認定処分が下り、再収容されてしまいます。
二度目の収容で見たものは、医療アクセスの悪さでした。自分自身も歯痛に悩み始め、歯科の資格がない入管医では適切な痛み止めももらえなく、歯科医に行くしかないのですが、収容の身であるため、自分で行くことができません。彼はここでも、収容者の声をまとめ、入管と話し合いを持っていこうとしています。約半年後に再仮放免され、ようやくCさんは自分の足で歯科に通うことができました。
そしてCさんがいない入管では、今日も「人間として扱え!」と被収容者が団結して、処遇の改善を求めています。
歯痛に関して、Cさんは入管に対して抗議の手紙を書いています。手紙はこちら(RAFIQのHP)。


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2008年「世界難民の日」実行委員会

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