RAFIQ Magazine 2019年4月号

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目次



1.ますます悪化する日本の難民保護 ― 2018年難民統計発表

カテゴリ1
(グラフ:2018年と2017年の難民申請者数など)


3月27日に2018年の難民統計が発表されました。
全難連等がすでに声明を発表しているように相変わらず難民保護の観点や基本的人権を保護する姿勢が蔑ろにされています。

難民認定申請者は前年の19,629人からおよそ半減の10,493人、認定は20人から42人と倍増しました。

しかし処理数に占める難民認定の比率は相変わらずほぼゼロ%です。難民認定者の他、人道配慮による在留特別許可者も40人に留まっており、両者を合わせても82人と前年に引き続き100人を下回っています。

難民申請数の半減の他、申請取下げの大幅も憂慮すべき事態であり、在留制限や就労制限の厳格化により申請を抑制しようとする入国管理局(現:出入国在留管理庁)の姿勢の現れかと思われます。

さらには不服申し立て(異議申し立て)で認定された人がわずか4人と6年連続で一桁台に留まっており、難民審査参与員制度が機能不全をきたしているとしか言いようがありません。


2.外国人の就学について教育委員会に要望書提出

カテゴリ2
(写真:日本語を勉強し始めた支援対象のお子さんのノート)


今年の2月に大阪市に転居してきた、RAFIQの支援対象者の小学生のお子さんが、地域の区役所で「住民票がない」という理由で入学手続きが出来ませんでした。

その後支援を行い、無事新学期から入学することが出来ましたが、支援の過程で大阪市の外国人の子ども受け入れについて課題が見えてきました。

そこで、4月19日に大阪市教育委員会へ要望書を提出いたしました。

日本では、憲法や子どもの権利条約への加盟により、外国人の子どもの義務教育については「在留資格の有無」にかかわらず保障しています。 この事を窓口の区役所が知らないということは大きな問題です。

また、最近では外国人の子どもの未就学やクルド人の小学生のいじめも報道され、外国人の子どもをめぐる問題が顕在化しています。

RAFIQでは、この子が楽しく学校生活が送れるように引き続き支援していきたいと思います。

大阪市教育委員会へ提出した「外国人の子どもの就学に関する要望書」はこちらからご覧いただけます。

<参考>
文科省HP:「外国人の子どもの公立義務教育諸学校への受入について」

川口市の小学校、学校ぐるみで“クルド人少女のイジメ事件”隠し
(19/4/12 ハーバービジネスオンライン)

外国籍の子 就学不明1.6万人 義務教育の対象外
(19/1/7 毎日新聞)


3.「なんみんハウス」トイレ改修完了

カテゴリ3
(写真上:改修中の様子、写真下:新しくなったトイレ)


なんみんハウスは築50年以上の古民家です。
トイレが狭くシェルターの難民の方は膝が当たる状態でした。

予算がなかった為にこの状態で過ごしてきましたが、今年の2月からみなさまからのご寄付を募りトイレと洗面所を一体化する改修を行いました。

4月11日に改修が完了し、見違えるようなトイレになりました。

4月12日までにご寄付が311,756円集まりました。費用は615,600円かかりましたので出費は約半額で済みました。
ありがとうございました。

是非、改修後のなんみんハウスを見に来てくださいね。
HPにも報告を掲載しています。HPはこちらから。


4.地元のイベント「十三市スペシャル」に出店しました

カテゴリ4
(写真:イベントでの様子)


4月13日(土)、なんみんハウスの地元である淀川区で「十三市スペシャル」に出店しました。

今回は、8名のスタッフでパキスタンカレーとチャイ、ノートなどのRAFIQグッズを販売しました。
特に本場の味を楽しめたカレーが好評で、お昼前には完売しました。

十三市は毎月13日に神津神社で開催されているフリーマーケットです。
4月はスペシャル版として桜咲く野中南公園で開催され、フラメンコ、和太鼓などのステージも楽しむことができました。

当日は快晴で、お花見をしながらお客様とお話をして、RAFIQの活動を紹介したり、他のブースでは私たちも占いをしてもらったり将棋に挑戦したりと楽しい一日を過ごすことができました。

RAFIQがこれからも地元との交流を重ねることで、自然な形で「難民と一緒に暮らせる街」ができるといいですね。
(RAFIQ会員:誉田)


5.難民関連ニュース:東京入管で体調不良訴えたクルド人男性を救急搬送せず

今年の3月12日、東京入国管理局(現:出入国在留管理庁)に約1年2か月収容されているクルド人男性が、体調不良を訴え、心配した収容者の家族が救急車を呼んだにもかかわらず、入国管理局(現:出入国在留管理庁)側が拒否しました。

各種メディアがこの事件を報じています。
RAFIQのHPにもこの事件に関連する記事を集めた特設ページを設けました。

RAFIQ HP 特設ページ:東京入管 救急搬送拒否事件

体調不良訴えたクルド人男性を救急搬送せず 東京入管
(19/3/14 朝日新聞)


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 RAFIQ Magazine 2019年 4 月号 2019年 4 月 22 日発行

 発行:在日難民との共生ネットワーク RAFIQ
 ホームページ: http://rafiq.jp
 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
        rafiqtomodati@yahoo.co.jp