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| 集会報告


  当日配布資料から  プレゼンテーション資料  かんたん報告  感想アンケートから

ほぼ満員の会場の様子 小尾尚子さん
UNHCR駐日事務所副代表
森田基彦弁護士
石川美絵子さん
なんみんフォーラム(FRJ)
土岐茂里さん
難民支援協会
宇田有三さん
フォト・ジャーナリスト
安藤由香里さん
大阪大学特任教授
(Photo by M・K)

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当日配布資料から】  △ページトップ

プレゼンテーション資料】
(全てPDF)

集会趣旨説明(実行委員 田中より) 難民認定に関する専門部会報告等
なんみんフォーラム 石川美絵子さんより

かんたん報告

● 趣旨説明
6月28日、「世界難民の日関西集会」が大阪大学中之島センター10Fホールにて行われました。170名の参加者(スタッフも含む)があり、例年を上回る大盛況でした。
今年は難民の日集会10周年に当たり、初めに実行委員会より田中恵子さんから、これまでの集会の様子や、難民問題の10年の経緯についてお話がありました。

● UNHCR 駐日事務所副代表 小尾尚子さんのお話
UNHCR駐日事務所副代表の小尾尚子さんの講演では、世界の難民状況、とりわけ現在はシリア難民が非常に多く、世界には戦後最多の5000万人の難民がいること、国外に逃れた難民の家族は過酷な状況にあること、難民が難民でなくなるまで平均17年かかっていることなどのお話がありました。
また、日本の難民の受け入れ状況についてもお話がありました。

■ 参加者からの感想(抜粋)
  • 世界や日本の難民に関する取り組みや現状を具体的に知れてよかった。
  • 話がわかり易かった。
  • 世界には、こんなに多数の信じられない数の難民がいることに衝撃を受けました。一旦難民になると平均17年間もその生活を強いられることにも衝撃です。
  • 日本の難民の実情、問題点、世界との比較を認識することができました。
  • 世界の難民の現状を知ることができ、自分の知識不足から勝手なイメージを抱いていたことに気づきました。


● 難民からの事例
まず、難民二世のシャンカイさん(ビルマ・チン民族)から、自分が無国籍であり大学の国際学部への進学を断念したこと、難民二世として小さい頃から不動産屋との交渉など、大人のための手伝いをしてきたことなどのお話がありました。
アフガン難民のRさんからは、日本のNGOの現地スタッフをしていたところキリスト教信者だと誤解されて身の危険が生じたなど、迫害の恐れが生じた事情についてのお話がありました。
Rさんの代理人の森田基彦弁護士から、法律的な説明や裁判の状況について説明がありました。
■ 参加者からの感想(抜粋)
  • 関西学院大のシャンカイさんの実体験のお話がとても印象に残りました。
  • 民本人の話す人がもっと多かったら…と思いました。またはパネラー形式など。
  • 日本での難民申請者数が増えていくたびに、日本が難民途上国である事実が次々に発覚していると感じました。申請者数が大幅に増えたにもかかわらず、認定者数が変わらないのはおかしなことだと思いました。
  • 森田弁護士の難民不認定裁判と「認定」が非常にわかりやすかった。
  • 難民認定を得ることができたシャンカイさんの体験談や今も裁判で闘っているRさんのお話は、私たちが体験できないことであり、実情を知る上でも大変貴重だと感じた。
  • 難民の生の声を聞ける機会はあまりないので、とても良い。
  • 難民として生活するお二人の話を聞き、小尾さんが仰っていた難民認定だけでなく、地域社会への統合の困難さ、大切さがよく分りました。
  • 条約、法律という視点から改めて難民問題をとらえることができた。支援を具体的に進めていくためにどのような法律が今後必要なのかなどがよくわかった。
● 難民認定制度に関する専門部会報告書から FRJ 石川さんのお話
その後、なんみんフォーラム(FRJ)から石川美絵子さんご自身委員として昨年末難民認定に関する専門部会が出した報告も丁寧に解説いただきました。

● 支援団体の取り組み紹介など
また、難民支援協会(JAR)、RAFIQから取り組みの紹介がありました。フォト・ジャーナリストの宇田有三さんからロヒンギャ難民について、安藤由香里さんから大阪大学の取り組みについて、JUNさんから天人グループの取り組みやチベット地震の被災地での取り組みについての報告がありました。
■ 参加者からの感想(抜粋)
  • ふーどばんく…学生時代飲食店でアルバイトしたが、残したものを全部捨ててました。
  • 中崎町の取り組みというのをさらに知りたいと思いました。
  • 天人の取り組み
  • 難民問題に取り組んでいる人がこんなにいるのかとわかりました。
  • 日本に難民申請する人はたくさんいるけど、認定率が他国に比べて非常に少ないこと。難民申請するにあたって日本語がわからないことで大変苦労していること。
  • 日本政府による国内での取り組みはまだまだ足りないことに気づき、収容されている人がいることを初めて知りました。日本人全体として関心をもつことが大事だと思いました。
  • ひとことで「難民問題」と言っても正直なところ、よくわかっていませんでした。具体的な取り組みを聞くことによって自分にできることを導くヒントにしたい。
  • 中崎町のJUNさんの話がとてもすてきでした。
●ブースなど他
会場の外では、ビルマ救援センター、RAFIQ、災害避難者の人権ネットワーク、ふーどばんくOSAKA、サンクス&ドリーム、RAWAと連帯する会がブースを出展しました。
たくさんのボランティアスタッフが受付や道案内、難民申請者への英語の通訳などをしてくださいました。
■ 参加者からの感想(抜粋)
  • いろいろ展示販売されていてよかった。
  • 会津もめんに出会えたこと。原発避難者のことを、もっとみんなが知るきっかけになればいいなと思います。

10年の節目にふさわしい、活気に満ちたすばらしい集会になりました。皆さん、どうもありがとうございました。

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感想アンケートから(抜粋)

当日の感想アンケートは46人の方が書いてくださいました。その後、実行委員を通じてメールで感想をくださった方もいらっしゃいます。いろいろな感想・ご意見をいただきました。運営に関してもご意見がありました。今後の参考にしていきたいと思います、ありがとうございました。
  • 当事者の方々のお話を通して、難民認定の難しさと日本における衣食住、教育の確保について改めて考えさえさせられました。加えて日本で安心して医療にかかれるような制度づくりが必要と感じました。支援団体と医療機関がスムーズな連携をとってほしい。

  • 若い人たちの参加が多いのにはびっくりしました。

  • 関東・関西での活発な支援と政策提言にとても励まされました。名古屋でも少しずつ活動を広げるお手伝いをしたい。

  • 来年は15分くらい「ロールプレイ」や「疑似体験」のワークを入れたらどうでしょうか。

  • 1人でも多くの難民を救うためにも、自分が取り組める活動を積極的に参加していきたいと思いました。

  • 日本国が“人道支援”の優良国とはとても言えないでしょう。イラク・サダム政権をむちゃくちゃに破壊して“宗派対立”の惨状をもたらした2003年アメリカのイラク攻撃を世界で一番先に支持したのも日本ですから。難民問題の大きな言を作っている大国の一つになっています。人道に対する罪をアメリカと共に進めている国は反省・謝罪をしないと取り返しがつかないです。

  • 市民が継続的に関与しているのは素敵だと思った。

  • 日本政府は難民に対していまだに鎖国政策をとっていると思います。各国からの難民を10万人、100万人規模で受け入れるべきだと思います。同時に、2011年3月11日東京電力福島大地原発大人災事故の放射能汚染から全国へ避難している人たちは政府によって国内難民にさせられています。さらに棄民にさせられようとしています。国内外の難民を救済するように政府に追求すべきです。

  • 大人の方や、実際に運動をしている方がほとんどで自分のような大学生が少ないと感じました。もっと関心を持ち、知識をつけ議論できる社会を目指したいと思いました。

  • 集会に例年より人がたくさん来ていてよかったと思いました。運営は大変かと思いますが、これからも開催していってほしいと思います。

  • 難民として保護され、安心して生活を送ることができるようになるまでに非常に長い期間がかかり、手続きも煩雑で当事者の方たちの苦しみもその間ずっと続いていることを思うと心苦しく思います。

  • 若い人の出席者が多いのは驚き。アフガンR氏の難民認定裁判次回8/25に傍聴したいと思う。日本政府として難民対策は腰が引けているのでは…? 運用が原則的すぎて現実的でない(他国に比べ恥ずかしい)。かなりの予算をつぎ込んでいるのだからもっと有力な人的投入が必要では?

  • 全体としてとてもよく準備され、開放的で、現場での協力関係もスムースでした。参加していても気持ちよかったです。

  • 難民が決して庇護と要援護されるだけの弱い存在ではなく、自らの生命と健康を守るため、また、子どもたちの未来を考え決断した「国内避難民」としての自覚を難民支援の方々との出会い、難民問題を通して持つ事が出来ました。

  • 日々一所懸命ご努力されている支援者の皆様から生の声を聴かせていただけるのは、やはり資料を読むのとは異なるインパクトとわかりやすさがあって、大いなる勉強をさせていただきました。
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主催:
2015年世界難民の日関西集会実行委員会
共催:大阪大学グローバルコラボレーションセンター(GLOCOL)
後援:UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日事務所、公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、
全国難民弁護団連絡会議、特定非営利活動法人なんみんフォーラム(FRJ)、特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会
協力:難民ナウ!



問い合わせ、事務局:RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
大阪府高槻市大手町6-24 FAX:072-684-0231 Mail: rafiqtomodati@yahoo.co.jp

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