RAFIQ Magazine 2018年11月号

今月からRAFIQ Magazineをリニューアルしました。
これまで同様、難民の情報をお伝えすると共に、RAFIQの活動や会員の活躍もお伝えしていきます。よろしくお願いいたします。
目次
  1. 大村入管から難民が仮放免され、RAFIQのシェルターに入居
  2. 12月8日は「なんみんDAY」!
  3. 難民関連ニュース:シリア難民裁判から見る日本の特異性
  4. 難民関連ニュース:大阪入管で6人部屋に17人、24時間施錠
  5. 淀川河川敷フェスに初出店! 会員の一鷹さんよりご報告
  6. 資料室が「まちライブラリー@RAFIQ」となり、1ヶ月がたちました


大村入管から難民が仮放免され、RAFIQのシェルターに入居
カテゴリ3
10月23日、RAFIQが支援している中東の難民が大村入国管理センター(大村入管)から仮放免されました。RAFIQでは、仮放免にあたりシェルターを住居として申請し支援を行いました。(写真は、入居した難民がなんみんハウスの黒板に書いた日本語のお礼。)

この方は、母国がパスポートを発行してくれなかったために関西国際空港で捕まり、大阪入国管理局(大阪入管)に収容されていた時にRAFIQと出会い、支援が始まりました。約1年半大阪入管に収容された後、九州の大村市にある大村入管に移送されました。約2年間の収容でした。 大村入管には、現在100名ほどが収容されていますが、2015年9月から収容が長期化しており、難民であっても収容を解かれていません。この方は、今年に入って4人目の仮放免者でした

日本語を習得したいという意欲が強かったので日本語学習のサポートもしましたが、面会のできなかった大村でも独学で日本語の日常会話を習得し、日本語での手紙も書けるようになっていました。 仮放免後は、入管のテレビでしか見たことがなかった本物の日本の風景や食事に毎日感動しています。RAFIQでは同行支援などを行い、本人も少しずつ日本の生活に馴染んできています。

RAFIQでは法的な支援とともに、金銭的な支援はできませんが食料支援、寄付品などを支給し生活支援を続けていきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

*RAFIQへのご寄付はこちらから
*仮放免について詳しく知るにはこちらから
不法滞在の外国人、収容が長期化 半年以上が700人超
(朝日新聞 2018年9月23日)


12月8日は「なんみんDAY」!
カテゴリ1
12月8日(土)に「なんみんDAY」を開催いたします。12月10日が「世界人権デー」であるため、“難民の問題から人権を考えよう!”と、毎月開催している「難民カフェ」のメンバーと毎年このイベントを企画しています。今年のテーマは「この街は世界につながっている」。

シリア人学生によるお話や、映画、難民の出身国の料理などがあります。難民問題に触れる一日をゆっくり過ごしてしていただけたら思います。是非、ご参加ください。

<日時> 2018年12月8日(土)10:00~19:00
<場所> サロン・ド・アマント(天人)
   〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西1丁目7-26
<参加費> 無料
<内容>
 ★映画の上映 @ニュー天人 2Fのシアター
  「バベルの学校」 「カーキ色の記憶」
  支援金 一般 1000円 学生 800円
 ★ステージ @天人ステージ
  難民支援のパフォーマーによるステージ
 ★「難民を知ろう」 ミニ難民講座・シリア学生の話・シンポジウム
 ★WORLDキッチン @ニュー天人1F
  難民の出身国の料理を食べよう。
 ★難民支援団体、フェアトレードなどの出店


難民関連ニュース:シリア難民裁判から見る日本の特異性
シリア難民のジュディさんの裁判について、共同通信の記事を紹介します。

内戦の続くシリアの武装組織から解放されたジャーナリスト安田純平さんがトルコ・イスタンブールから成田空港へ向かっていた10月25日、同じシリアから日本に逃れた男性が日本政府に難民認定を求めた訴訟の控訴審判決が言い渡された。 東京高裁は男性の控訴を棄却。政府は「迫害の恐れ」の明確な証拠はないとして男性を難民認定せず、一審も政府判断を支持、二審もそれに追随した格好となった。 難民や国内避難民が全世界で6500万人を超え、日本政府の消極的な難民受け入れに国際的な批判が高まる中、日本で唯一開かれたシリア難民裁判は日本の難民認定の厳しい現状を改めて浮き彫りにした。(共同通信=特別報道室・平野雄吾)

シリア難民裁判から見る日本の特異性 高裁敗訴、「迫害の証拠」厚い壁
(共同通信 2018年11月5日)


難民関連ニュース:大阪入管で6人部屋に17人、24時間施錠
大阪入管で残念な事件が起こりました。RAFIQとしては対応しませんでしたが、入管支援を行なっているグループが対応してくれています。

法務省大阪入国管理局(大阪市住之江区)の外国人収容施設で6月、最大6人用とみられる居室に収容者17人が入ったまま、職員が24時間以上施錠を継続したことが4日までの大阪入管などへの取材で分かった。

大阪入管で監禁状態と収容者非難 6人部屋に17人、24時間施錠
(東京新聞 2018年11月4日)

この事件については、信濃毎日新聞の社説でも取り上げられています。
社説では閉じ込められたきっかけについても言及しています。
社説 入管での監禁 人権意識が問われる
(信濃毎日新聞[信毎web] 2018年11月6日)


淀川河川敷フェスに初出店! 会員の一鷹さんよりご報告
カテゴリ2
もう秋も深まる今日この頃ですが、まだ昼間の日照の強さを感じられた10月14日(日)、「よどがわ河川敷」フェスティバルにRAFIQが参加しました。
この祭典は、淀川区内の民間団体や有志が実行委員会を作り主催するもので、今年で17回目になります。堤防方面にダンボールを敷いてすべり台にしたり、河川敷道路の舗装にチョークで思い思いの絵を描いたり、凧あげを楽しんだりと子どもたちが一日中羽を広げて遊んでいました。

RAFIQでは他の30ほどのNPOなどの団体に混じり、ブースの一画で難民グッズの販売とヨーヨー釣りの店舗を展開。代表の田中さんをはじめ5名の会員で参加しましたが、予想に反してヨーヨーは完売。参加費用を除いても堂々の収益をあげることができました。ヨーヨー釣りに夢中になっている子供に同伴した保護者の方にRAFIQのチラシを配ったり、たまたま隣のブースに出入りしていた府会議員に活動内容を話したりと、一定の宣伝効果もあり、無事、地元デビューをはたせました。

一方、河川敷のおてんとうさまをなめてかかった訳ではないのですが、顔は全面的に陽に染まり、翌日、職場で「てっペンまで焼けてるで」と言われる始末。今後は日焼け対策を欠かせないと実感しました。
(RAFIQ会員:一鷹)


資料室が「まちライブラリー@RAFIQ」となり、1ヶ月がたちました
カテゴリ2
なんみんハウスの資料室が「まちライブラリー@RAFIQ」として運営され始めて1ヶ月。 なんみんハウスのイベントや初級講座、MTGのたびに来訪者が本を手にとってみてくださり、なかには座り込んでじっくり読んでいかれる方も。 RAFIQ会員も早速図書を借りています。
月に10冊ほどずつ蔵書を増やしており、現在約300冊の書籍・雑誌類があります。支援のための実用書はもちろん、日本や世界の難民移民問題、各国の歴史や時事問題・文化については、いろいろな入り口があればと、ノンフィクションだけでなく、小説や絵本・漫画類も取り揃えています。 また学生から寄贈された専門論文なども置き始めました。

「どんな本がおすすめですか?」「こういう問題について知りたいのだけど」などのご相談をいただいて、私がセレクトした本を借りていってくださると、とても嬉しくなってしまう今日この頃。 本を介在することでその人なりの興味や人生をちょっと知って、そこからまたお話が広がっていき、私にとっても素敵な時間を過ごしています。 本や人との出会いは一期一会。誰かがふいに手にとって、何かを感じてくださったら…と、さらに読書熱に拍車がかかっています。 RAFIQ会員以外の一般・学生の方も利用できます。ぜひお越しください。
(まちライブラリー@RAFIQ管理人・RAFIQ会員:nonomarun室長)

★まちライブラリー@RAFIQ(OSAKAなんみんハウス)について詳しくはこちらから


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 RAFIQ Magazine 2018年 11 月号 2018年 11 月 15 日発行

 発行:在日難民との共生ネットワーク RAFIQ
 ホームページ: http://rafiq.jp
 お問い合わせ:TEL・FAX:06-6335-4440
        rafiqtomodati@yahoo.co.jp