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● ミャンマー:ロヒンギャ族が難民化 大量漂流  (15/5/18 毎日新聞)


2015年05月18日 19時59分(最終更新 05月18日 20時46分)

 【バンコク岩佐淳士】ミャンマーの民族・宗教対立を逃れた推計6000人以上の少数派イスラム教徒、ロヒンギャ族が難民化し、同国南沖のアンダマン海を漂流している。国連はロヒンギャ族の保護を訴えるが、周辺国のタイやマレーシア、インドネシアは受け入れに難色を示す。関係国は29日にタイで対策会議を開く予定だが、肝心のミャンマーは「自国の問題ではない」と欠席も示唆しており、事態の打開にはつながりそうもない。
 ミャンマー西部に暮らすロヒンギャ族は、多数派の仏教徒と確執を抱え、政府から国の構成民族として認められていない。国連は「世界で最も迫害を受ける少数民族」と指摘。
仏教徒との衝突が激化した2012年以降、12万人以上が国外に脱出したとも言われる。

 今月上旬、ロヒンギャ族を乗せた密航船が周辺国に相次いで漂着した。インドネシア北西部アチェ州には10日に約600人、15日にも約700人が流れ着いた。マレーシア北部ランカウイ島には10日、約1100人が漂着、保護された。ミャンマーを脱出したロヒンギャ族は、イスラム教徒の多い両国への移住を求めているとみられる。
 しかし、密航者の受け入れは一部にとどまっている。マレーシアもインドネシアも不法移民や難民の大量流入を懸念しているためで、海軍などが密航船を追い返す動きを見せているからだ。国際機関は6000〜8000人のロヒンギャ族が洋上をさまよっていると推計する。

 大量のロヒンギャ族が行き場を失った一因は、タイで人身売買組織を通じた密航ルートの取り締まりが強化されたことにもありそうだ。
 タイ警察関係者によると、ロヒンギャ族はこれまで、タイの人身売買組織に手数料を
払って同国に密航し、陸路でマレーシアに不法移住してきた。ところが今月初め、タイ南部でロヒンギャ族ら30人以上の遺体を埋めた集団墓地が見つかり、社会問題化。タイ政府は人身売買組織の摘発に乗り出し、密航船の排除を強化している。
 国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は14日、「困窮した弱者を助けるために国境を開いてほしい」と述べ、漂流するロヒンギャ族を押しつけ合う周辺国に保護を求めた。タイは29日、関係国による対策会議を開き、問題解決に向けた協議を進める意向だ。だが、ミャンマー政府高宮は「根本的な原因は人身売買の増加だ」とタイ政府を批判、参加に後ろ向きだ。

 ◇ロヒンギャ族
 ミャンマー西部に暮らす少数派のベンガル系イスラム教徒。19世紀に当時の英領インド東部(現バングラデシュ)から英植民地のビルマ(現ミャンマー)に移住したとされる。ミャンマーはロヒンギャ族を隣国バングラデシュからの不法移民と見なし、「迫害」を認めていない。

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