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● スリランカ難民:日本政府、初認定 国情不安で申請急増
  (09/12/21毎日新聞)


 茨城県に住む50代のスリランカ人男性が今年8月下旬、同国出身者で初めて日本政府に難民認定されたことが分かった。内戦激化で同国出身者の申請は昨年までの3年で急増しているが、過去一人も認定されず、国際的には「閉鎖的な難民行政の象徴」とされてきた。国際貢献の拡大につながるか注目される。

 スリランカでは83年から、多数派シンハラ人中心の政府軍と少数派タミル人の反政府組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」が武力衝突。02年に停戦が発効したが、06年ごろ衝突が再び激化し、今年5月に政府軍の勝利で内戦が終結した。男性はタミル人で、LTTEへの協力を拒否して脅され、06年7月に日本へ逃れた。

 同国出身者の申請は、06〜08年に各27、43、90件と急増。昨年はミャンマー、トルコに次いで多かった。入国管理局(入管)は06年以降、難民の出身国についてプライバシー保護と外交関係を理由に、ミャンマー以外は公表していない。昨年は申請1599人に対し、ミャンマーの54人を含む57人を認定した。

 だが認定率の低さと近年のミャンマーへの偏りについて、グテーレス国連難民高等弁務官は先月の来日時に日本政府に改善を申し入れた。近年はスリランカ難民への対応が国際問題となり、国際人権団体がタミル人への人権侵害を告発している。【花岡洋二】

◇受け入れ拡大期待−−スリランカの難民問題に詳しい中村尚司・龍谷大研究フェローの話

 来年の大統領選では民族主義者が有力候補となるなど、市民が迫害される可能性のある政治状況が続く。日本への難民申請がさらに増える可能性があり、受け入れ拡大に期待したい。

■ことば
 ◇難民認定

 国連難民条約は「人種、宗教、政治的意見などを理由に迫害を受ける恐れがあり国外に逃れた人」と難民を定義。日本は出入国管理及び難民認定法(入管難民法)に基づき、82年に受け入れを始めた。本人の申請を受けて法相が認定、不認定を決める。70年代後半には、インドシナ3国から閣議了解による特別枠で難民を受け入れている。

毎日新聞 2009年12月21日 東京朝刊

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