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● 12/5難民危機に日本は何ができるのか 人道支援のスペシャリスト来日!

2016年12月5日 at 大阪市中央公会堂

リリアン・ファンさん RAFIQ 田中恵子 会場の様子
リリアン・ファンさん RAFIQ共同代表
田中恵子
会場の様子
講師プロフィール

リリアン・ファン(Lilianne Fan)さん
現在、インドネシア・アチェを拠点に活動する人道支援団体の事務局長。
難民支援に携わって約16年。この間、インドネシア、ミャンマー、ハイチ、ヨルダンで危機対応、家を追われた女性、子ども、宗教的・民族的マイノリティの教育や医療支援、紛争地や被災地の復興に取り組んできた。
今は、ミャンマー・ラカイン州で無国籍のロヒンギャが直面する人権問題の改善に努めている。国連、世界銀行、赤十字などのアドバイザーとしても活躍中。
 Yayasan Geutanyoe Foundation
12/5「難民危機に日本は何が出来るのか」人道支援のスペシャリスト来日! チラシ案内チラシ
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田中 恵子さん
支援団体RAFIQ(ペルシャ語・アラビア語で「ともだち」の意味)の共同代表。
2002年に大阪茨木市にあった西日本入国管理センターでアフガニスタン難民と面会し、難民認定申請者たちが置かれている厳しい収容環境や日本での生活の実態を知る。以来、「難民と一緒に暮らせる街」の実現を目指して、法的サポートや就労、医療、シェルター支援、政策提言、市民への意識啓発を通して、同団体で精力的に日本にいる難民の支援に取り組む。

主催
:公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本
共催:RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
連絡先:アムネスティ大阪事務所
   〒541-0045 大阪市中央区道修町3-3-10 日宝道修町ビル302
   TEL:06-6227-8991 FAX: 06-6227-8992


会場は、ほぼ満席でした。
アムネスティ・インターナショナル日本の挨拶の後、リリアンさんのお話が始まりました。
2014年夏からシリアなど中東地域の人たちが難民となって欧州を目指したのはまだ記憶に新しいのですが、ベンガル湾岸、特にミャンマー(以下、ビルマ)から、バングラデシュにかけて住むロヒンギャの人々が難民となり、タイやマレーシア、インドネシアを目指し、漂流したのは2015年5月〜です。
リリアンさんは、彼らの背景から現状、その時のようすをお話してくださいました。
インドネシア・アチェに住む漁民たちは、インドネシアだけでなくマレーシアなども支援物資や燃料を渡したが、追い返し、上陸させまいとしている中で、彼らを救助し、支援しました。その時の記録映像なども見せていただき、政府が非正規入国者などして拒む中、住民が手助けしたことに感銘を受けました。
住民には非正規であろうがなんであろうが、困っている「人」を人として助けたのです。
そして、そのあとに続くように、自治体が、医療施設を開放するなど、医療サービスを受けられるようにしました。住民が自治体を動かしたのではないでしょうか。

ロヒンギャは仏教徒の多いビルマにおいて、イスラム教徒であり、それでも以前はビルマ国民とされていました。しかし1982年に当時の軍政が国籍法を改定し、ロヒンギャはビルマ国民でなくなり、無国籍となりました。無国籍になると、ビルマに住んでいても、教育や医療が受けられなかったり、就労することも難しくなります。
そして、仏教徒とイスラム教徒の確執はだんだんに深く大きくなったということです。今は軍政でないビルマ政府も漂流している人たちを『ベンガル人』と言っています。

リリアンさんらが支援する中で、漂流してきたひとりの青年に出会い、彼をサポートしているというお話がありました。1年ほど学んだ英語を活かし、難民と、住民・支援者やNGO・ジャーナリスト・医療者への通訳をしていたその青年は、マレーシアに渡り、子供の頃からも夢だった医師になるために、リリアンさんらとマレーシアにいる難民で医療が必要な地域を訪ね歩いたりしたそうです。彼は医師になるために学校も行きたいといい、サポートしているとのことです。
難民となっても生きる希望と夢を諦めず、また、どんな状況であっても社会貢献できる可能性を教えてくれました。

以上は2015年のお話でしたが、まだビルマ国内においてロヒンギャに対する制圧は止まっていません。ビルマはスーチーさん率いる国民民主連名(NLD)が選挙で圧勝し、政府の要人はNLDが占めており、民主化が進められていますが、この効果はロヒンギャが住むラカイン州では出ておらず、軍の勢いが復活したとさえ報道されています。
2万人を超すロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュに向かったという報道もあります。「民政化したと言われてるのに…」とリリアンさん。
日本政府は経済援助をビルマにしていますが、同時に「非軍事非武装で解決を望む」という働きかけが必要だと言われました。

続いて、RAFIQの田中から、日本の難民の受け入れの状況やRAFIQがしてきたこと、なんみんハウスを得て、これからいようとしていることなどをお話しました。
私たちの存在はまだ小さく、それでもアチェの漁民や住民の気持ちと同じであろうかと思います。
難民支援として、関西のいろいろな法的・生活・医療支援につなげてきましたし、自治体などにも働きかけられるように持っていければと思います。

【関連Web】
  ・ビルマ難民:ロヒンギャ難民の背景

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