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● 12・28「入管死亡事件に関する学習会と強制送還に関する緊急報告会」
 2014年12月28日(日) at 高槻市民総合交流センター


  このイベントのお知らせ

山村淳平氏 会場の様子
山村淳平氏 会場の様子

★ 当日配布資料より すべてPDF
 ・ チャーター機による強制送還について (RAFIQ)
 ・ 外国人収容所でなにが起きているのか〜 被収容者の死をとおして見えてくるもの 〜(山村氏)
 ・ 外国人収容所でなにが起きているのか〜 被収容者の死をとおして見えてくるもの 〜続編
   (山村氏)

11月20日に法務省・入管局は3月の東日本入管で急死した被収容者2名に関しての記者会見を行い、
「診療を受けていたら助かった可能性は否定できない。2012年度から常勤医が不在であり、今後は、非常勤や民間の医師に速やかに判断を仰ぐよう改善する」
朝日新聞 14/11/21
と発言したその2日後に、東京入管で収容されたばかりの人が急死する事件がありました。12月に入ってから、日本に在住する遺族や弁護士らが記者会見し、この事件が発覚しました。

この事件で山村淳平さんによる学習会を企画しているさ中、12月18日、入管局は難民申請者を含むスリランカ人26名・ベトナム人6名計32名がチャーター機による一斉送還を行い、大阪でもスリランカ人3名ベトナム人2名計5名がその中に入っていることがわかりました。
スリランカ人のうち1名はRAFIQが支援していた人であり、保証人もしていた関係上、大阪入管に確認のために面会活動を行いました。

この学習会も最初は「入管死亡事件に関する」ことでしたが、急きょ同日に大阪入管での報告をも行うことにしました。



★ 一斉強制送還について 大阪からの報告

RAFIQがほかの支援団体から、数名の人が再収容されたとの話を聞いたのは12月17日です。
それでRAFIQは保証人含む3人と、収容された方の友人の人の計4人で、翌18日に5人の方の面会活動を行いましたが、面会申請後、職員からことごとく「この人はいない」と言われました。
この時点では再収容ということも確認できず、案内された「審判部」に行き、事情を聞いてみました。再収容は確認できましたが、再収容の理由がわからず、それとともに再収容されたにもかかわらず、いないということはどういうことか、どこに移送されたのかと問い詰めましたがらちが明きませんでした。
しかし、その後にたまたま出会った別の支援団体の方から「もうチャーター機で送還途中にある」と聞いてびっくり仰天。

チャーター機による送還は今度で3回めですが、難民申請者の送還は初めてでしたし、再収容されても送還はされない(再収容もとんでもないことですが)と思っていたからです。

RAFIQからの報告の後、母国に戻された難民からの連絡を受けた方からの報告もあり、彼が再収容されてからどういう経緯で飛行機に乗せられたかまで知ることができました。

★ 今度の送還の特徴と事情

  ● すべて地方入管に再収容された人々であることです。
大村・西日本・東日本の各センター収容所に収容されている人たちは送還されていません。
大阪での送還者は15日〜17日に「仮放免延長」手続きのために自分から出頭している人たち(仮放免は1ヶ月。更新手続きをしてようやくあと1ヶ月の仮放免が認められる)です。既に収容されていた人ではなく、再収容された人ばかりのようだということです。何か理由があるのでしょうか。

  ● 難民申請者を含んでいることは問題です。
難民認定の不認定、異議申立て却下直後の人たち、裁判準備中の人たち。
不認定になった方が異議申し立て準備中など、手続きの狭間での収容・送還か? それぞれの手続をする権利、裁判をする権利が迫害されたことになります。

  ● 研修生、実習生の送還も送還されました。
研修生や実習生の募集の実態は非人道的で渡航にかかる費用を多額に請求し、日本での労働条件も最悪で、パスポートを取り上げるなどして、送り出す国と受け入れる国(日本)両国で搾取されている実態です。

  ● チャーター機での送還予算は約3000〜4000万円です。
チャーター機は日本航空。送還者1人につき、最低1名の担当官が付き添っているようです。
送還の前には、送還先の国(今回はスリランカ・ベトナム)大使館を通じてパスポート等略式的に取り扱い、即送還できるように調整しているようです。
送還先の国の入管は、送還者を把握できてしまいます。それは日本へ難民申請した者がいることがわかると迫害の恐れや監視状態にする恐れがあります。

  ● これから私たちがすべきこと
入管、法務省への抗議をしていきましょう。
スリランカ、ベトナムの現地情報を把握していきましょう。
法務省は今後もチャーター機による送還を計画しています。ぜひ市民として関心を持ってこの問題を広めていきましょう。

★ 東京入管死亡事件 山村先生のお話から

  ● 相次ぐ入管での死亡事件
 2013年10月 東京入管、ロヒンギャ(ビルマ)難民
 2014年3月 東日本入管、イラン難民、カメルーン難民
 2014年11月 東京入管、スリランカ人

  ● 今回のスリランカ人の死亡に至るまでの経緯を、同室者、同ブロック収容者に面会して聞く調査
本人の収容後の経緯、同室者や同ブロックの収容者からの見聞、入管職員の行動などを細かく伝えられました。

  ● 死を招いた要因
医療への繋がりを閉ざし、職員が詐病を疑い、職員が薬を与える(本人が薬を選択するのではなく、誰が決定している? 職員は医療従事者ではないので、薬事法違反)。
入管医療の体制不備(日替わりの医師の勤務、診療対応が不十分、言語)であり、医師への不信感が収容者にはあります。
入管医療とは「直すことではなく、収容に耐えられるかどうかの判断をする」ということです。

  ● 衛生管理も非常に悪い…
部屋の中にトイレがあること。
運動や娯楽は限定的であること(刑務所のような更生施設や職業訓練などはない)。
基本的な日用消耗品(歯ブラシ・歯磨き・石鹸・タオル・生理用品等)は未支給であること(収容者は売店で買うことになります)。

  ● 今後、私たちはどうしたらいいのでしょうか
  1. 意識向上:入管の意識を変えさせること
  2. 医療の向上: 外部診療、収容時や定期検診による早期診断と治療
  3. 衛生生活面の向上
  4. 法運用の緩和:全件収容の撤廃、収容期限、第三者機関設置
      つまりは私たちが入管の実態を知り、入管の監視を強めることです。
  ● 最後に11月20日に法務省が記者会見した内容について
記者会見の内容は3月の2人の死亡事件について。
しかし、医師や法医学者が法務省の調査結果に関与している可能性が大きい。御用学者がここにもいます。

★ 意見・質疑応答から
  • (仮放免保証人から説明を受けて)保証人に説明なく身柄を拘束したのなら、なぜ警察に訴えないのか。訴えたほうがいいと思う。
  • 日本人も難民になる時代がもうそこに来ていると思う。どこに逃げたらいいのかわからなくなる。
     → 今からでも遅くない、(日本に在住している)外国の方と仲良くなっていきましょう。彼らがいざというとき、助けてくれます。
  • 入管の収容施設と刑務所はどう違うのか
     → どちらも法務省であり、基本的に同じ。面会室(の構造)は同じ。医療もほぼ同じ。薬の投与は職員が判断するが、彼らは医療従事者ではない(選択も投与もしてはならない)。
  • 収容前から持病があり、薬を飲んでいる人があると思うが、収容されても飲めるか?
     → 継続できない。入管医に見せて判断されることがある。
  • 全件収容主義とは?
     → (入管難民法)違反者はもちろん、その疑いのある人全てということ。女性も子どもも…
  • 問診とかヒアリング等、通訳とかつくのか。
     → いない。掲示物には「日本語、英語、中国、ペルシャ語、ハングル」がある。問診は非常に形式的なもの。
★ 参考Web (ともにRAFIQ)
 ・ 2014年3月の東日本入管の収容者死亡に関する情報
 ・ 東京入管スリランカ人男性死亡事件について 2014年11月

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