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● 2010年西日本入管一斉面会


  12/21  8/10  3/12  2/23

 2009年夏ごろから、西日本入管センター(大阪府茨木市)で仮放免の準備が整っても仮放免されないで収容が長期化していることを取り上げ、11月ごろから皆さまに署名をお願いしてきました。
 第1次集約分740筆は12月22日の一斉面会と申し入れの時に提出させていただきました。
 被収容者の間でも、何度も倒れたり、数種類の薬をずっと飲み続けなければならなくなったり、入管医や外部病院への診療がなかなか認められなかったりすることで、抗議デモを行なったことなどを聞き取り調査にて明らかになっています。
 今年になってかなりの仮放免が認められましたが、まだまだ長期収容は続いています。
 後半は窓が開けられなく、光が弱いこともあって視力低下を訴える人がいましたので、風通しを含めて窓を開けられるように要望していきました。

主催、呼びかけは昨年と同様「入管問題かんさい支援ネットワーク(かんさいネット)」。

 【参考WEB】
 ・2009年西日本入管一斉面会報告
 ・西日本入管センターに収容されている方の仮放免を求める署名にご協力を!
 ・2/21西日本入管センターの長期収容を許すな! 茨木市民集会
 ・入管長期収容者仮放免申し入れ 難民支援の団体 (09/12/23毎日新聞)
 ・一斉面会後の記者会見資料 (2009年12月22日)

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● 12/21西日本入管一斉面会の報告
 2010年12月21日(火) at 西日本入管管理センター

一斉面会報告
12月21日、西日本入管への一斉面会と申し入れを行いました。全体で30名くらいでRAFIQからは6名が参加しました。若い学生さんたちが多く参加していました。いくつかのチームに分かれ、面会しました。
以下は、申し入れ時の報告です。

透明ガラス窓
現在、各居室を見回る廊下のほうの窓はすりガラスで外の景色が全く見えない状態です。西日本入管のまわりはとても景観がいいところで、こんな景色が癒されるなと思うのですが、全く見えません。
それで以前から私たちは被収容者の要求とともに、すりガラスを透明のガラスにするよう、要請してきました。

今まではあまりいい回答をしてこなかった入管ですが、今回は今年度(〜11年3月)予算で全部でないけど、透明ガラスが入ることになったと回答してきました。年度内に工事が始まるようです。
これは、実現すれば被収容者と支援者側の大きな勝利です!

医療問題
被収容者が外部診療の申し出をして1ヶ月もかかるときがあるとの支援者からの指摘には、入管は症状に対応する専門科医がすぐに見当たらない場合があると回答してきました。医者を探すエリアが狭いのではないかと思われます。
健康診断は入所時と半年に1回の割で、レントゲンは月に1度の割で実施していると回答しました。

歯の診療
派遣で歯科医が月2回来ていますが、たった月2回です。歯の痛みは治まらないので、ずっと外部診療などの希望が多いそうです。被収容者側からも要求が出ています。これにも、入管は外聞診療で対応せざるを得ないと回答しています。

テレビの視聴時間
被収容者も要求していますが、視聴時間の延長はできないと回答してきました。BS対応はできないが、地デジ対応のテレビに入れ替えたそうです。

枕について
収容されている方から固い枕で首の病気等があるなどで柔らかい枕に交換してほしいという要求が上がっており、支援団体の申し入れにRAFIQも団体賛同し、2010年10月26日申し入れられた件について、入管側からは現在柔らかい枕に変わっているということです。最初に要求された方だけでなく、全体に変わっているようです。
また、ご飯についても、現在温かいご飯が出されているようです。


★ 申し入れ書
申し入れ書

2010,12,21

西日本入国管理センター 所長殿

 私たちは、下記事項内容につき申し入れます。

一、仮放免について
  1. 長期収容を避けるため、裁判中で収容6ヶ月を越える者は仮放免すること
  2. 難民申請者は、仮放免すること
  3. 体調不良者は、仮放免すること
二、処遇改善について
  1. 見張り廊下側の窓を透明にし、外界が見えるようにすること。
     密閉施設への拘禁は、時間的、空間的感覚を被収容者から奪い、収容半年を過ぎると被収容者の大半は、頭痛、目まい、吐き気、胃痛、不眠、食欲不振等の拘禁症状をきたしています。さらに限られた視界の強要は、被収容者の視力低下を招いています。
  2. 当面は、内側の窓の鍵を開放すること
  3. 診療
     (1)外部病院専門医への受診を積極的に行うこと
     (2)歯の診療日を増やすこと
  4. 土日の運動時間を設けること
  5. 食事の改善
     男性被収容者のご飯の量を多くすること、及び温かいご飯を支給すること
  6. 6.テレビの視聴時間を一時間延ばすこと
  7. 7.BS対応のテレビを購入し、BS放送を視聴できるようにすること
  8. 8.現行の固い枕を柔らかい枕に取替え貸与すること

以 上

 RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
 西日本入管センターを考える会
 アムネスティインターナショナル大阪難民チーム
 日中友好雄鷹会大阪府本部
 TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)

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● 8/10 西日本入管一斉面会報告
 2010年8月10日 at 西日本入管センター〜阪急茨木市駅前〜茨木市民会館

一斉面会報告
今回の一斉面会には約30名が参加し、RAFIQからの呼び掛けで遠く鳥取、名古屋、北海道からの参加がありました。RAFIQからは2名が参加しましたが、申し入れと阪急茨木市駅前の情宣活動は時間的な都合で参加できませんでした。
RAFIQからの呼び掛けで参加された方の中には最後まで参加された方がおられました。遠いところから遅くまでありがとうございました。

以下、かんさいネットからの報告からの報告です。

西日本入管への面会後は阪急茨木市駅前で情宣を行い、3月のハンスト、また今日の一斉面会について市民の方に呼びかけました。
人通りが多い時間帯だったこと、また初めて参加してくれた方も熱心にビラを配ってくださって準備したビラ約250枚はすぐに配り終えることができました。

その後の集約でも質問意見などが活発に交わされ、また参加した人も今後も支援に協力していきたいと話していました。
今回は全国に入管の問題が伝わり、また支援の広がりを大きく感じることができた一斉面会だったと思います。

一斉面会に参加してくださった方をはじめ、呼びかけをまわしてくださったみなさん、ありがとうございました。
今後も今回の成果をつなげていけるよう、頑張っていきましょう。


★ 申し入れ
申し入れ
入国者収容者西日本入国管理センター所長 殿



1、地方入管局の収容期間(*)も含め収容1年を超える者、及び体調不良者を仮放免すること
2、以下の処遇について改善すること
 (1)窓を開け通風をよくすること
 (2)照明の光度が低く視力が低下と訴える被収容者が多くいます。この点改善すること
 (3)医療について
  精神安定剤等の薬による被収容者管理を改めること
2010.8.10
入管問題かんさい支援ネットワーク
(構成団体)
 RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
 西日本入管センターを考える会
 アムネスティ・インターナショナル大阪難民チーム
 日中友好雄鷹会大阪府本部
 TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)
 日本ビルマ救援センター

(*) 西日本入管センター管轄内の収容所のある地方入管(大阪・名古屋など)から移送された収容者が地方入管で収容された期間。地方入管は通常最大2カ月程度の収容でその期間を超え、なおも送還に応じられない場合に西日本入管センターに移送されてくることがある。前回の一斉面会のときには申し入れ対象ではなかったが、今回までに長期収容者がいることがわかったので、申し入れた。

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● 3/12西日本入管へ「緊急要請」を提出


2010年3月12日、西日本入管のハンスト(入管の食事をしない)に関して収容者の要望にこたえるように法務大臣と入管所長宛てに要望書を提出してきましたので、ご報告いたします。法務省へはメールで要望書を送っています。

既に私たちは、昨年12月22日と今年2月23日に西日本入管に対して要望書を提出し、緊急に仮放免が必要な方など話会いをしていますので、今回は被収容者の要望に答えるように法務大臣に伝えることを約束することが目的でした。

入管側のほうからも所長に要望書を渡し、法務大臣にも送るということを約束してくれました。
80名の方がハンストに入るということは、異常な事態であり彼らの要望を早急に実現すること私たちもハンストが早く終わるように願いっているという支援者の立場も強調しておきました。
また、「逃亡の恐れのない方」は仮放免すべきでそのほうが「経費」もかからす、予算的にも助かるのではないか?と言うことも付け加えておきました。
(T)

 ハンストに関する新聞等関連記事

 ・西日本入管センターでハンスト 仮放免求め約70人(2010/3/11 共同通信)
 ・入管の70人ハンスト、体調悪い人の仮放免要求 大阪(2010/3/11 asahi.com)
 ・ハンスト:8日から収容の外国人70人 大阪の入管施設で(2010/3/11 毎日.jp)
 ・70 immigration detainees on hunger strike(2010/3/12 Japan Times)


★ 緊急要請
平成22年3月12日
法務大臣 千葉 景子 様
西日本入国管理センター所長 様


西日本入国管理センターの被収容者
の人間としての権利を守るための

緊 急 要 請


 平成22年3月8日、西日本入国管理センターの被収容者約80人(男性収容ブロックの全員)が、下記の訴えの下にハンガーストライキを決行せざるを得なくなりました。

 被収容者の多くは、難民申請者であり、あるいは正規の滞在資格がないといわれるが国内に家族がいる者たちなどで強制送還によって人間としての生活が破壊されてしまう人たちです。
 法務省は、これらの人たちが逃亡する恐れなどがないにもかかわらず、外部と隔離され、スリガラスで覆われた部屋と施設に拘禁しているのです。強制送還されれば、本国で迫害されるという恐怖、家族と引き裂かれるという苦悩の下で、このような密閉施設に先行きもわからず、収容され続けることが(既に2年を超えている人もいる)、いかに過酷なことであり、被収容者の心身を蝕んでいく措置であるかは誰の目にも明らかです。

 国連拷問禁止委員会からも期限のない収容はすべきでないとする勧告があり、これまでにも体調を崩し自殺者が出ているにもかかわらず、いままた同じような状況に至っているのです。今回の被収容者の訴えは、幾人かの被収容者が言うように「このような状況が続くなら死んだ方がましだ」という必死の覚悟で行われているのです。西日本入国管理センターは、狭心症でかつ3ヶ月近く190〜200もの最大血圧値が続く者、うつ病かつ3ヶ月も発熱がつづき自力歩行困難な者、外部の専門医に1年近くも受診させず膀胱が通常の2倍以上にはれ上がり病状が悪化した者、不正出血が1年も続いていても適切な診療がされていない女性被収容者、無期限長期収容で精神が破綻寸前の者、これら明らかな収容継続不適格者の仮放免申請さえをも次々と不許可にしてきました。無期限収容という重圧の中で適切な診療が受けられず 強制退去執行の恐れとすべて管理されている状態の下で、事実上訴えるすべがなくやむを得ず行った行為は、規則違反として抑圧し懲罰的な隔離室処分にすることによって解消される問題ではありません。人間としての理性と健康を破壊していく現在の仕組みを改めない限り、人間に対する侵害を人権擁護を所管する法務省自体が意図的に行っていることになるのです。

 私たちは、今回の被収容者による6項目の訴えは、極めて正当なものだと考えています。法務大臣並びに西日本入国管理センター所長が、真摯にこれらの訴えを受け止め、人道と人権尊重の立場に立って、直ちに改善措置を講じられるよう、強く要請します。
 特に直接管理責任がある同センター所長には、健康状態が悪化している被収容者に対する仮放免と被収容者代表者との話し合いを直ちに行うよう求めます。

被収容者の訴え

  1. 収容所で病気が悪化する前に仮放免すること
  2. 長期収容により精神的に疲れ自殺する前に放免すること
  3. 手続が長くなる人に対しては手続をする間に放免すること
  4. 難民申請をする人に対しては難民申請中に放免すること
  5. 裁判をする人に対しては裁判中につまり裁判が始まった時点で放免すること
  6. すべての調べは6ヶ月以内に終わらせ決定を出すこと
入管問題かんさい支援ネットワーク
(構成団体)
 RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
 西日本入管センターを考える会
 日中友好雄鷹会大阪府本部
 TRY(外国人労働者・難民とともに歩む会)
 日本ビルマ救援センター

(賛同団体)
 大村入管被収容者を支える会
 アジェンダ・プロジェクト
 難民を支える会・福岡
 NGO人権・正義と平和連帯フォーラム・福岡
 RAWAと連帯する会
 ウラニウム兵器禁止条約実現キャンペーン

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● 2/23西日本入管一斉面会報告
 2010年2月23日 at 西日本入国管理センター(大阪府茨木市)


 ・呼びかけチラシ (pdfファイル)
 ・西日本入管センターに収容されている方の仮放免を求める署名にご協力を!
     第3次署名が開始されています!
 ・12/22西日本入管一斉面会
 ・2/21西日本入管の長期収容を許すな! 茨木市民集会 及びデモ
一斉面会報告
2月21日の集会時にようやく一斉面会の呼び掛けができ、急なアクションと平日にもかかわらず、10名が参加しました。RAFIQからは3名が参加し、RAFIQに問い合わせてこられた人も1人参加されました。
2月21日の集会に参加された方もあり、遠く九州や東京からの参加もありました。
一斉面会では、収容状態や収容者の体調面を基本に聞き取りをしました。

申し入れでは、12月22日の申し入れと同様、長期収容で体調が悪化している人を中心に仮放免を要請し、仮放免許可しなければ医療面の充実と透明性のある医療システムへの転換を迫りました。
体調の悪化により危険な状態にまま放置せしめた時は入管、及び入管医の刑事責任を問うと今回初めて言明しました。
また、同時に2月21日に締め切った「長期収容者の仮放免を求める署名」 924筆 を提出し、12月に提出した分と合わせて 1664筆 提出したことになります。ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。
今後の対応としては、署名を引き続き行うことになりましたので、より一層のご協力をお願いします。


★ 申し入れ
申し入れ書
入国者収容所西日本入国管理センター所長 殿




 私達は、昨年12月22日、長期収容者の仮放免を求めて申し入れをした。しかし、その後においても収容継続は体調面において危険と思われる被収容者に対してさえ仮放免申請を不許可にしている。仮放免不許可に際し、貴センターは、総合的に判断して不許可にしたこと、及び医師も収容継続に問題ないと判断していると説明している。しかし、私たち支援者は、2005年4月15日、貴センターで高血圧症であったベトナム人男性が脳内出血で倒れ、搬送先病院で死亡した事件を防ぐことができなかった苦い経験がある。「二度と同じような犠牲者を出させない」これが支援者の立場である。長期収容によって、被収容者の体調不良者の増大と体調不良の深刻化が進行している。それゆえ貴センターが、医務室医師の所見、診断を盾に、収容継続を正当であるというなら、私達は診療室医師の責任も問題にせざるを得ない。

 以下事例は、極めて深刻な事例であり、即刻仮放免するよう求める。

事例1
 パキスタン人Aさん(男性)
 パキスタン人男性は、収容1年半を越えている難民申請者である。同人は貴センター医務室医師により、高血圧症、狭心症、腰痛症、神経痛、皮膚炎症、不眠症等と診断されている。同人は、何度も仮放免申請をしたが不許可になった。同人は、12月末、卒倒し4日間気を失い、外部病院に搬送され入院治療をした。今年、2月17日に面会した支援者に、同人は、今年になってから血圧が急激に高くなり、この約2ヶ月間、最大血圧値が180〜200を越えていること、及び右半身が痺れる、心臓に痛みがあり、そのとき心臓が止まりそうな危機感を覚えると訴えている。同人の血圧計測記録(*1)によると、今年1月5日から最大血圧値が180を常に超えており、200を超えているときもある。血圧値からすると同人は重症高血圧であり、適切な診療をしないと心停止や脳内出血で死亡する可能性があり、このまま収容所に拘禁し続けることは極めて危険である。
 全ての高血圧患者には非薬物療法、すなわち生活習慣の是正を奨励するが、世界保健機構(WHO)、国際高血圧学会(ISH)では共通して各患者の血圧値だけではなく心血管系疾患の危険因子、合併症の内容から危険度を評価し、その評価に従って薬物療法の開始時期を早め、さらに厳重に管理するという基本方針を打ち出している。
 
WHOの高血圧治療のガイドライン(99年作成)によれば血圧値の分類に従って以下のように症状を分類している。
分類 最大(収縮期)血圧 最小(拡張期)血圧
至適血圧 120未満 かつ 80未満
正常血圧 130未満 かつ 85未満
正常高値血圧 130〜139 または 85〜89
軽症高血圧 140〜159 または 90〜99
中等症高血圧 160〜179 または 100〜109
重症高血圧 180以上 または 110以上
収縮期高血圧 140以上 かつ 90未満
 貴センターの医務室診療所の昨年までの資料「経過・処方及び措置」によれば、同人は軽症高血圧の部類に入るが、高血圧症の改善は見られない。改善されないどころか、今年1月から最大血圧値が常に180を超え(ちなみに最低血圧値は110〜120)、重症高血圧へと症状は進行している。高血圧症とは、高い血圧が持続して心血管系統に慢性の圧負荷が加わることにより、主要臓器(脳、心、腎臓)や血管系に障害をもたらす疾患である。高血圧は脳血管疾患、心疾患の成因となる動脈硬化症の代表的な危険因子である。動脈硬化症が原因となってもたらされる脳卒中や心筋梗塞といった生命に関わる疾患の発症を防ぐため、高血圧治療は非常に重要である。このような高血圧治療の重要性について、貴センター医師は十分な知識と認識を持っているはずである。
 同人に十分な治療を行うためには、薬物治療のみならず脂肪や塩分を抑え、カロリー計算された食物の摂取、かつ減量を目的とした適度な運動をさせるといった、生活習慣の改善をする事が必要不可欠である。食事に関しては、減塩(1日7g以下)、低コレステロールで、栄養値計算が適切にされ、かつ最低限食欲を減退させないよう申請者の嗜好も考えあわせた食事の摂取が必要である。
 また治療開始後、定期的に血圧測定や血液検査などを行い、治療により実際に血圧値、症状等が適切に改善されていっているのかどうか、また改善されていないのであればさらに治療薬の種類・量の増加、食事・生活習慣の内容を見直しフォローしていくことが必要である。
 しかしながら、現在貴センター施設内においては、特にこのような生活習慣の改善は全く不十分であると言わざるをえないまして狭心症発作や脳内出血等の緊急事態に対する医療アクセスの不備からも収容継続は、極めて危険である。このような不十分な医療体制・生活条件下に長期にわたって同人を放置することは著しく生命倫理に反し、人間の尊厳を軽視するものである。まして最近の重症高血圧を承知で収容し続け、死亡や後遺症障害が残る事態を招いたなら貴センター所長及び医師の刑事責任は免れない。
 さらに同人は高血圧症、狭心症以外に腰痛症、神経痛、不眠症、皮膚炎等を罹病しており、このような病人を収容し続けるべきではない。

事例2
 パキスタン人Sさんは、収容期間が約1年となっている。同人は、昨年12月に入ってから急激に痩せ、昨年12月2日には73.5キロあった体重が、2010年2月8日には63.7キロとなった。うつ病と診断され、昨年12月頃から食欲不振により十分な栄養を摂取できず、体重は激減している。さらに昨年11月頃から発熱が続いている。支援者が2009年10月末に面会した際は、たまに意識を失うことがあるものの面会中は自分の不安や状況をはっきり話せていた。しかし、2010年1月初めに面会したところ、同人は自力歩行できず貴センター職員に車イスで運ばれて面会室までやってきた。やせ細り、衰弱した同人を見て、面会した支援者は同名の別人と思い込んでしまったほどの変わりようであった。しかも貴センターは、うつ病治療、原因不明の発熱に対する十分な検査と治療、自力歩行が困難になっている足の診療を怠り、今年2月10日頃、同人の仮放免申請を不許可にした。外部病院で受診した際の診断書によるとうつ病であり、また原因不明の発熱の遷延、食欲不振が認められるとある。
  1. うつ病がひどくなった昨年末から貴センター支給の食事を摂取ができなくなり(貴センターが支給する食事は、牛乳以外吐いてしまう)、体重が激減した。このままでは栄養失調となり、ますます衰弱し、命に関わる事態を招くことは明らかであるが、貴センター医務室医師は、これに対し、適切な措置を行っていない。
  2. 貴センター医務室医師は、2ヶ月以上続く発熱の遷延について原因の究明を怠り、対処療法しか行っていない。
  3. 本人が症状を何度訴えても、貴センター医務室医師は両膝の痛み、痺れに対する原因究明を行おうとせず、一切治療を行っていない。
 貴センター総務課のN係長は、同人の仮放免不許可に対し、「医師も判断している」と述べているが、上記三点からして誠意ある診療をしているとは到底言えない。

事例3
 中国人女性の事例
 同女性はもともと子宮に病気を抱え、収容されてからも何度か外部受診している。昨年11月に外部受診をした際、診断結果を入管職員から教えてもらえず、非常に不安を抱いていた。そして1月同じ病院で受診した際、担当医師は入管職員に対し、本人には診断結果を知らせないままいまだに収容していたことに激怒した。なぜなら外部病院の産婦人科の医師は、このまま治療を受けずに収容が続けば、もう二度と妊娠できない体になってしまう可能性があるという診断をしていたからである。しかし、医者からの厳重注意を受けたにも関わらず、同行した職員は黙っているだけであった。
 女性の一生を左右するともいえる能力を、長期収容で無慈悲に奪うようなことは絶対にさせてはならない。
 貴センターは、同中国人女性を仮放免したが、仮放免したのは、支援者が同中国人女性の収容・診療問題を問題にしてからであり、また仮放免に至る経緯の事実から貴センターの診療は、杜撰で誠意のない診療であることは明らかである。
 その他にウガンダ人女性は、貴センター収容時から何ヶ月も子宮からの不正出血が続き、発熱も続いている。同女性は、貧血と思われるが何度も倒れ、単独房に収容されている。同ウガンダ人女性に対しても適切な診療が行われていない。

2010.2.23

入管問題かんさい支援ネットワーク
 (構成団体)
 RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
 西日本入管センターを考える会
 アムネスティ・インターナショナル大阪難民チーム
 日中友好雄鷹会大阪府本部
 TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)
 日本ビルマ救援センター

(*1) 本人による記録コピーを添付して入管に提出しました。

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