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● 難民申請の調査及び難民申請者の処遇にかかわる質問と回答

辻元清美衆議院議員より、難民申請の調査及び難民申請者の処遇に関わる質問書による法務省の回答をいただきましたので、紹介します。

参考web:
 ・入国管理における人権保護の状況に関する質問主意書 2008年6月16日付
    (辻元清美official website) 外部リンク

 ・入国管理における人権保護の状況に関する質問主意書に対する答弁書 2008年6月24日付
    (辻元清美official website) 外部リンク

 ・広報資料「平成19年における難民認定者数等について」の内容について質問と回答
    2008年6月30日

回答書の解説

6月24日付けの質問主意書答弁書(上記参考webを参照)では適切に運用していると回答しているが6月30日付けの質問書の回答では、問題点が浮かび上がってきました。
  • 入管に収容されている難民申請者に対して弁護士が面会していない人が多数いる。
  • 入管処遇に対して多くの不服申し立てや異議申し立てがある。
  • 医療のセカンドオピニオン(ボランティア医師の問診のメモの授受、ガラス越しの面会)などの規制は被収容者の権利を認めず、規制自体が恣意的である。
  • 改善点に3センターとも「職員に対して日常の言葉遣いに留意することなどの指導を行った。」とあり、「品位を傷つける行為」に関する教育がされているか、疑われる。
  • 入管収容者のメンタル面については長期収容者の多くが睡眠薬や精神薬を飲んでいるにも関わらず内科医1人の配置である。精神科への通院が少ないのはなぜか?
     特に東日本入管には精神科系の病院が近在になく、通院させることもできない。このような状態で収容を続けさせる理由はどこにあるのか。

※ 青字が入管の回答です
難民申請の調査及び難民申請者の処遇にかかわる質問(回答)

平成20年6月30日
法務省入国管理局

1 マンデート難民について
 2006年1月から2007年12月までで,難民申請した者のうち入国以前に国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)より,難民として登録されていると主張した者は何名か,各年度でお答えください。
 2006年1月から同年12月までの間に難民認定申請した者のうち,国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)によりマンデート難民として登録されていると主張した者はいません。
 2007年1月から同年12月までの間に難民認定申請した者のうち,国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)によりマンデート難民として登録されていると主張した者は1人です。
2 仮滞在について
 2006年1月から2007年12月までで,成田空港,中部国際空港,関西空港,福岡空港などの空港又は港湾を経由して入国した直後,空港又は港湾に敷設された入国管理事務所等で難民申請した者のうち,仮滞在許可が認められた件数と,認められなかった件数を月ごとに明らかにされたい。
  2006年 2007年
  許可件数 不許可件数 許可件数 不許可件数
総数 41 78 35
1月
2月
3月 13
4月 10
5月
6月 13
7月
8月 20
9月
10月
11月
12月
3 2007年1月から3月末までの3か月間の各収容施設及び空港内入管収容施設での難民申請者の数と弁護士面会の回数を明らかにされたい(各月の1日付)。
  2007年1月1日 2007年2月1日 2007年3月1日
  難民認定申請者数 弁護士の面会回数 難民認定申請者数 弁護士の面会回数 難民認定申請者数 弁護士の面会回数
東日本入国管理センター 111 49 120 64 128 99
西日本入国管理センター 11 16 10 18
大村入国管理センター 13 18 10 13
東京入国管理局 29 28 25
 成田空港支局 12 11
 関西空港支局
 中部空港支局
福岡入国管理局
4 2007年1月から12月までの西日本入国管理センターで,通信の発信・受信が拒否された件数とその理由をそれぞれ教えてください。
(1)拒否件数
 2007年1月から12月の間において,西日本入国管理センターにおいて,被収容者に係る信書等の発受信及び授受並びに電話による通信の不許可件数は,7件である。
 その内訳は,面会時におけるメモ類の授受が4件,電話による外部への通話が2件,郵便による信書の発出が1件である。

(2)拒否理由

ア メモ類の授受2件については,同センターの処遇(クーラー時間の延長等)に対する要望事項に被収容者多数の署名がなされていたものであり,本来所長に提出されてしかるべきものであったことから,署名者すべてについてその名前が外部に公表等されることに同意していたとは認められず,プライバシー保護及び保安上の観点から,同センターにおいて,面会者への譲渡を不許可とした。

イ メモ類の接受1件については,被収容者に対して体調等についてたずねるアンケート(問診票)の差入れであり,その結果をもとに,外部の者が面会時に医療上の助言等を行うなどし,かえって適正な医療上の処遇に支障を与える可能性があったことから,同センターにおいて,不許可とした。

ウ メモ類の接受1件については,同センター診療室長から外部の医療機関に対する診療情報の差入れであり,当該情報は本来これを持参した面会人が所持し得るものではなく,その経緯も不明であり,被収容者に対する処遇等への支障があったことから,同センターにおいて,不許可とした。

エ 電話による外部への通話1件については,同センター共同室に収容中の被収容者に係る開放処遇時間中はこれを認めているところ,隔離収容中の被収容者からの申出であり,内容に緊急性がなかったことから,隔離終了後に電話を利用するようにと指導した。

オ 電話による外部への通話1件については,庁用電話の使用を執拗に求めたものであり,その必要性が明確でなく,原則自費で掛電している他の被収容者への影響も考慮し,書信の利用を指導した。

カ 郵便による信書の発出の1件については,当該信書の発出は許可されているが,同封されていた収容施設内の見取図については,保安上の支障があるものとして不許可とした。
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5 東日本,西日本及び大村入国管理センターに収容されている者からなされた処遇に関する意見に関し,〈1〉各施設長(又はその命を受けた他の職員)がその意見を直接聴取した数と内容及びそれに伴い改善した点,〈2〉その意見が意見箱等に投函された数と内容及びそれに伴い改善した点について,2007年1月から12月末までの1年間分を明らかにしてください。
 また,東日本,西日本及び大村入国管理センターに収容されている者からなされた自己の処遇に関する入国警備官の措置に対する不服の申出,及び不服申出の判定に対する法務大臣への異議の申出に関し,同制度が実施されてから2007年12月末までの〈3〉不服申出の件数と内容及びそれに伴い改善した点,〈4〉異議申出の件数と内容及びそれに伴い改善した点について,それぞれ明らかにしてください。
1 〈1〉及び〈2〉について
 平成19年における各入国管理センターにおける意見聴取及び意見箱に投函され受理した件数並びにその内容及び改善した点は,別添資料のとおりである。

2 〈3〉及び〈4〉について
 不服申出制度が導入された2001年11月から2007年12月末までの各入国管理センターにおける不服の申出及び異議の申出件数並びに内容及び改善点は,以下のとおりである。

(1)東日本入国管理センター
ア 不服の申出件数
 95件
イ 異議の申出件数
 36件
ウ 主な申出の内容
 ・ 遵守事項を遵守させるための必要な措置に関するもの
 ・ 職員による侮辱,いじめ,嫌がらせに関するもの
 ・ 物品の使用に関するもの
エ 主な改善点
 ・ 異議の申し出に「理由あり」とされた事案は,職員の暴言に関するものであり,職員に対して厳重に注意がなされた。
 ・ その他の申出については,いずれも申出の事実がなかったり,規則上正当な職務行為と認められたが,なお,申出を受けて電気カミソリの性能を高めたり,官給食への異物混入対策を執るなどの改善を図った。
(2)西日本入国管理センター
ア 不服の申出件数
 29件
イ 異議の申出件数
 5件
ウ 主な申出の内容
 ・ 遵守事項を遵守させるための必要な措置に関するもの
 ・ 職員による侮辱,いじめ,嫌がらせに関するもの
 ・ 診療に関するもの
エ 主な改善点
 ・ 申出については,いずれも申出の事実がなかったり,規則上正当な職務行為と認められるものであったが,なお,職員に対して日常の言葉遣いに留意することなどの指導を行った。
(3)大村入国管理センター
ア 不服の申出件数
 28件
イ 異議の申出件数
 20件
ウ 主な申出の内容
 ・ 職員による侮辱,いじめ,嫌がらせに関するもの
 ・ 通信に関するもの
 ・ 収容そのものに関すること
エ 主な改善点
 ・ 申出については,いずれも申出の事実がなかったり,規則上正当な職務行為と認められるものであったが,なお,職員に対して日常の言葉遣いに留意することなどの指導を行った。
6 2007年から12月までの西日本入国管理センターでは,2008年1月1日インド人男性の被収容者が自殺したことが報じられた。以下の各入国管理センターにおける〈1〉精神安定剤,又は睡眠薬の服用している人数,〈2〉精神科に通院している人数と病名,〈3〉カウンセリングの数をそれぞれ教えてください。
東日本入国管理センター
西日本入国管理センター
大村入国管理センター
  東日本
入国管理センター
西日本
入国管理センター
大村
入国管理センター
精神安定剤,又は睡眠薬の服用している人数 381人 205人 91人
精神科に通院している人数と病名 該当者なし 1人
(神経症)
1人
(解離型ヒステリー疑い,詐病疑い)
カウンセリングの数 96回 31回 81回
(注)「精神安定剤,又は睡眠薬の服用している人数」については,対象期間中に1回でも該当薬剤を服用した被収容者の数である。

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