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● 翻訳データ:「スリランカにおける一般市民の保護拡大を」 政府とLTTEへの勧告

★ 翻訳データ:「スリランカにおける一般市民の保護拡大を」政府とLTTEへの勧告

出典:ヒューマン・ライツ・ウォッチ報告書(抄訳P5〜6)2006年 9月 ナンバー1

翻訳:I

ヒューマン・ライツ・ウォッチ報告書(抄訳)2006年 9月 ナンバー1
「スリランカにおける一般市民の保護拡大を」
政府とLTTEへの勧告

p5〜p6

停戦がほとんど公式に崩壊し、人権侵害は危険なほど増加した。スリランカの治安部隊は、1月にトリンコマリーの5人のタミール人学生の即決処刑した事件、5月にジャフナのヒンズー寺院から8人の若者が「失踪」した事件、6月にマナールで5人のタミール人漁師が処刑スタイルで殺害された事件を含め、2006年に多くの深刻な人権侵害を実行犯とみなされている。

2002年に停戦が始まって以来、LTTEは、特定の人物を標的とした200件以上の殺害を行ってきた。標的とされたのはほとんどが、LTTEに政治的敵対者とみなされたタミール人たちである。4月には、LTTE幹部によると思われる8人のシンハラ人の銃撃による殺害事件が発生した。この犠牲者の中には16歳の子どもも含まれている。彼らは、トリンコマリー地区のカリャナプラ村周辺の水田で働いたときに殺害された。8月8日にコロンボでLTTE自動車爆弾が爆発し、タミール人の元国会議員が負傷し、護衛と3歳の子どもが死亡した。8月12日、LTTEと疑われる犯人によって、ケテシュ・ロガナタン氏がコロンボの自宅で銃撃され死亡した。ケテシュ・ロガナタン氏は、政府の彼のホームで平和事務局の副局長として高い尊敬を集めていた人物である。

司法的手続きによらない処刑に関する国連特別報告官フィリップ・アルストン氏が4月に述べたように、「現在交渉が袋小路に陥っているからといって、政治的殺害をやめさせる措置を即座に講じない口実にも、人権侵害を保護しない口実にもならない。この数日、紛争が危険な拡大の様相を見せているが、これは、殺害が見過ごされていることの直接の結果である。」(注3)

人権侵害を犯しても罪に問われないという現状が、スリランカにおける犯罪と報復の悪循環を断ち切ることを妨げる最大の障害となっている。

政府は、頻繁に政府の治安当局による権利侵害の捜査に着手しているが、これらの捜査が公訴につながった例は少なく、ましてや有罪判決を導き出すことはほとんどない。

特に障害となっているのは、実効性を伴う目撃者保護を政府が確立していないことである。それがあれば、目撃者が勇気を得て、政治的動機にもとづく犯罪を明るみに出すことができるはずだが、現状はそれが欠けている。

マヒンダ・ラジャパクセ大統領が、憲法上の争いを表向きの理由としてスリランカ人権保護委員会と警察委員会の活動を事実上停止しており、それが、この2つの機関による事実究明の能力を弱体化させている。

  原文(英文)はこちら (pdfファイル)

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